関西在住の大学生を中心としたボランティア16人を帯同し、総勢20人体制で5月25日(日)~5月28日(火)の4日間に渡って、石川県輪島市町野町地区に入りました。
被災地入りする日程に合わせて、事前に地元関係団体を通じボランティアのニーズを調整してもらったうえで、地震により被災した家屋内の大きな家財道具を搬出したり、不用品の撤去、また居住可能な部屋に関しては室内の清掃作業等も行いました。
支援期間中に合計で7件の家屋、施設の片付けを終えることができました。
また、現地では依然として飲食ができる店が営業しておらず、被災された方々に対して炊き出しの支援も実施。
5月27日の昼・夕食、5月28日の昼食の合計3回
焼肉丼、広島焼き、焼きそば、サラダのメニューで300食分を行いました。
発災から約5か月経ちましたが、全くといっていいほど町全体の復旧が進んでいない状況です。被災された方々の生活する身の回りの状況が改善することで少しずつでも前を向いて歩めるきっかけになったのであれば幸いです。
また今回同行した大学生ボランティアは被災地入りすることはもちろんですが、ボランティア活動の経験もありませんでした。
今回の訪問は、大学の授業で聞いていた状況との乖離に驚きを隠せない様子でしたが、現地の様子を自分たちの目で見て、体験できたことは非常に有意義な経験になったといっていました。一回限りで終わらせるのではなく継続的な支援の必要性を知り、身の回りの人たちに向けた情報発信など自分たちでもできることを探すとコメントしていたことが印象的でした。
発災から時間が経てば経つほど、地元での再建を断念し移住されている方が増えています。被災家屋の片付けボランティアニーズも、再建や居住を目指すものではなく、公費解体に向けた準備のものが大半で、ボランティア側のモチベーションを保つことも難しくなってきています。
メディア報道が少なくなる中で世間の関心も急速になくなっていることを感じます。
継続的な支援を続けていくためには、マスメディアが再び、被災地に目を向けるきっかけを作ることが重要だと思いますし、これまで参加してくれたボランティアが仲間を連れて訪れる「被災地に行く企画作り」も考えていかなければならないと思いました。
※私たちの活動は赤い羽根共同募金「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。