被災地支援活動
令和6年能登半島地震
1月1日の発災直後から現地入りし、支援活動を展開する関係者と密に連絡をとりながら阪神淡路大震災を経験した神戸からできる支援の内容を検討していたところ、「避難所には食べ物はあるが、レトルトやインスタントラーメンばかりで栄養状況がかなり偏っている。生鮮食品が足りていないので支援してもらえないか?」との要望を受け、お肉や野菜を中心とした食材を調達し、被災地で比較的余裕のある食材を活用しながら、炊き出し支援を実施することにした。焼肉、焼肉丼、お好み焼き、焼きそばのメニューを中心に1月29日の昼・夕食、1月30日の昼・夕食、2月1日の昼食、2月12日の昼・夕食、2月13日の昼・夕食、2月14日の昼食の合計10回行った。
発災から約1ヶ月経ってからの支援活動になったが、炊き出しをしている際に受け取りにこられた方が「とても美味しい。震災発生後から初めてお肉を食べることができた」と仰っていたことがとても印象的だった。被災されてから日々生きることに精一杯で、心身ともに疲れ切っている様子だったが、ボランティアスタッフと交流をすることで少しずつ前向きな発言も聞くことができ、今回の炊き出しで被災された方々の栄養面や精神面でのサポートができたことは私たちにとても嬉しく、有意義な活動になった。
今回の地震では能登半島全域に被害があり、特に半島の奥地にいけば行くほど被害は大きく、現地入りすることすら難しいため支援の手が届いていない。
被災された方も二次避難等で地元を離れている方も多く、ボランティア側も現地の支援ニーズを掴むことも難しい。必要とされている支援を適切なタイミングで実施していくためには、今以上に現地団体と連絡をとりながら、情報共有し、被災地外からできる支援を改めて考えていかなければならないと感じた。
まだ被災地はインフラが復旧しておらず、被災された方々が食事をとることも難しい状況なので、炊き出し支援を継続させつつ、復旧が少し進んだタイミングからはコミュニティー支援も併せて実施する中で、継続的な支援を続けかれるようにしたいと思う。
※私たちの活動は赤い羽根共同募金「ボラサポ・令和6年能登半島地震」の助成を頂き活動しています。